日本では最近、肝臓病の患者数が急激に増えており、「21世紀の国民病」ともいわれています。肝臓の病気は原因によっておもに次の4つに分類されます。
(1)ウイルス性(日本では80%〜90%)
(2)アルコール性(7%程度)
(3)薬剤性(1%程度)
(4)遺伝性(2〜3%程度)
近年、飲酒人口の増加、低年齢化の飲酒によって、アルコール性による肝障害が増えています。
(1)ウイルス性
現在、ウイルスはA〜Gの七種類が確認され、感染の仕方はウイルスによって異なります。
A型肝炎ウイルスが混入した食べ物や飲料水を採ることで感染します。国内だけではなく、発展途上国の旅行で感染する事が多い。B型は感染者の血液、体液を介して、急性肝炎、慢性肝炎を発症します。肝硬変・肝がんへ進む場合があります。C型は患者の血液に直接触れることで感染し、約8割の感染者が慢性肝炎となり、肝硬変、肝がんへと進行する危険が高くなります。
(3) 薬剤性
薬剤の服用によって中毒を起こす場合と、特定の薬剤にアレルギーを持つ人に発症するアレ
ルギー性があります。とくに中毒性では抗てんかん薬、抗生物質、抗癌剤が原因となります。
アレルギー性では抗生物質、高血圧の降圧剤が原因となり、肝細胞の破壊(劇症肝炎)などが
引き起こされます。
(4)遺伝性
遺伝性としては、自己の免疫によっておこされるものや鉄分、銅などの代謝異常があって起こる場合などがあります。外敵から体を守る免疫機構が自分自身の体を攻撃してしまい、慢性肝炎を引き起こす病気で、若い女性、更年期の女性に多いといわれています。
心臓から勢いよく血液が動脈内に流れでると、血管壁に圧力がかかります。これを血圧と呼びます。
血圧は自律神経によってコントロールされている面があって、精神的・ストレス、寝不足、食後、運動、白衣を見ただけでも影響を受けますので、継続的に見ることが必要です。
また、血圧は一日の内でも変動しますので、朝、夜、それぞれ決まった時間に測定した方が良いでしょう。そして、医療機関、家庭との数値の違いは、緊張の度合いで多少の差異が生じます。家庭で最高血圧135mmHg、最低血圧85mmHg以上では医療機関では、最高血圧160mmHg以上、最低血圧100mmHg以上に相当するようです。
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